お仕事もなさっている
私よりもほんの少しお兄さんかな、という方が
体験にいらしてくださった。
お電話でお話ししたときに
知的で博識なイメージの方だったので
今日が楽しみだった
1時間前に着いたとき
レッスン室の暖房は
父に頼んでつけておいてもらったけれど
ピアノの鍵盤は冷たかった。
練習してくださった曲を弾いていただくのに冷たかったら大変と、
いろんな曲の譜読み弾きをして鍵盤を温めた。
そして
E minorのスケール3が綺麗に弾けない💦.忘れていると
スケール練習にはまっていた。
ふと窓の外を見たら
見慣れない車が!
慌てて玄関に行ったら
背の高い方がしゃん!と立っていらした。
「生徒さんのレッスンをしているのかと思って待ってました」と
中に入っていただいて
ちょっとお話しをして
お決まりの聴きとり術
お付き合い下さ〜い、と。
Cを聴いて頂いた。
音階を歌うのは初めての方には、いかがなものかと、
「私が歌うので、心の中で一緒に念じていてください」と言って
ドーレーミーファーと心を込めて歌った。
鍵盤は押したら音が出るんです。
ただ押して、どみそーと弾くのと
気持ちを込めてどみそーと弾くのと
「違って聴こえます」
と言っていただけて嬉しかった。
次に、ネットを見ながら練習なさっていたという曲を
聴かせていただいた。
楽譜はカタカナで表示されているのを写したそうで。
でも、もう、楽譜は見ないで暗譜で弾いてくださった!
どのようになりたいですか?
とお伺いしたら
(簡単なアレンジの)いろんなJpopが弾けるようになりたい、
音符も読めるようになりたい、と。
何冊かあった大人の方の初級のテキストをご覧いただきましたが
最後に
ピアノランドテクニック上を見ていただいて
「これ、ちょっとやってみて良いですか?」とお伺いして
ひざうちから始めた。
黒鍵を3つ一緒に弾いたりバラバラに弾いたり
ドの音を弾くのに
1の指のタッチポイント確認
(タッチポイントという言葉も確認)
元気なドやさしいド、まで
各曲の目的などをお話ししながら
弾いていただいた。
タッチの仕方やレガートの弾き方などや、
時には声に出してドードーと歌ったり
心の中で歌ったりしながら弾いていただいた。
ぱっと見、易しそうに見えるかもしれませんが
要求することは深いんです。
「なかなか難しいです」
とおっしゃった。
私は
きっと他の教則本でも
その曲の目的を見つけて
それができるようにお伝えすることはできると思う。
でも、
やっぱり私は
ピアノランドメソッドにのっとって
お伝えして行ったほうが
大事なことをもれなく
お伝えできそうな気がする。
そして
そんなレッスンをしている時が
とっても楽しい。
大人の方だから
指だけ動かして
曲をそれらしく弾けるようになれれば良いのかなって
チラッと思ってもみたけど
いやいや、
小さかろうが大きかろうが
男性だろうが女性だろうが
一人でも、誰の前でも
楽しそうにピアノを弾くような人に
なってもらいたい。
その音が綺麗だったら
とっても素敵じゃない?って思う。
来週の時間のお約束をして
お帰りになる時、
「声を出して歌うのがお嫌でしたらおっしゃってくださいね」
と申し上げたら
「声を出すのは発散にもなるので良いですね」
と言ってくださった
最初のキリッとされたお顔が
少しほころんで
優し〜いお顔になっていた。
このようなレッスンをしていますが
これからよろしくお願いいたします
お帰りになった後
忘れてたEminorのスケール3を
思い出すまで練習した。
今度は先生の演奏、と思っていただけるように